2020.9.28

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ナツメは9月〜10月頃に実る小粒の実で、色づく前は青りんごのようなかたさと風味がし、赤く完熟すればしっとりした食感に代わり甘くなります。
中国ではナツメを日常的に食べるそうで、1日3個のなつめを食べれば元気でいられると言われることから、秋に実るナツメをポプュラーに楽しむそうです。
ナツメは昔から珍重される五果の一つ(季・杏・栗・桃・棗)で、乾燥させたものは、大棗(たいそう)と呼ばれ、中医学では頻繁に使われる生薬です。気を補い、血流を増やし、精神を安定させる効能があると言われています。効能が高いので葛根湯にも配合されています。

ナツメ茶を作る時にはそのまま加えるより、半分にちぎって煮出しましょう。クコと合わせると効果も高まりふんわり甘みでます。紅茶と合わせても美味です。その他には、スープ(参鶏湯にも入っていますね)や煮物、ナツメ酒、ジャムなど使い道が色々あるので、私は薄切りにしてカラカラに干して、ストックしています。
毎年里山に出向き、ちょうどよい熟し加減のナツメを見極めて手摘みし、蒸して乾燥させ保存するまでの工程を楽しんでいましたが、今年はいつもご一緒してくださる農家さんに送って頂きました。