2016.8.17

今回は、甘口の江戸みそのご紹介。江戸みそは(どぜう鍋屋さん)などの老舗の料理屋さんで出会えますよ。江戸みそは、麹を多く使用され、昔は贅沢品でした。熟成期間が短く、塩分が少ない多糖少塩消化型なので、暑い夏は10日ほどしか日持ちがせず、作られるのは江戸市中のみそ蔵に限られており、そんなところも粋を喜ぶ江戸ッ子の気質に合ったのかもしれません。最盛期は江戸で流通するみその6割を占めていたそうです。甘いけれどもすっきりしており、大豆の風味の良さが引き出されているみそ。サバ、サンマ、カマ付きの魚等をこってり煮たい時は、江戸みそが大活躍します。照りもあってふっくら煮上がりますよ。濃厚ですが塩辛くないタレが食材にからまって、見るからに美味しそうな仕上がりに。ちなみに、江戸みそは東京の地域特産品に認定されています