2019.7.30

発酵食の甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養価が高いので、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとしてとても人気でした。冷やし甘酒は夏の季語にもなっていますね。お米のデンプンを麹が食べて分解し甘くなり、ブドウ糖とビタミンが豊富に含まれるので滋養強壮に効くのです。疲れて甘いものが欲しい時に旬の果物や柑橘と合わせて甘酒をいただきますが、美肌効果も期待できます。冷房で冷えすぎてしまった時はおろし生姜を加えるなどして体調に合わせると飲みやすくもなり、確かに元気が出るようです。
中医学での古代栄養ドリンクもありました、方剤学からみても温中補虚、脾胃虚弱によい小健中湯です。芍薬、桂枝、炙甘草、生姜、大棗、飴糖(麦芽を糖化させた水あめ状のもの)の6つの生薬から成り立ちますが、飴糖が君薬でこちらも美味しそうです。