2020.1.29

少し厚めの花びらのような形のゆり根の食感は、甘くホクホクとしています。繊細な風味とビロードのような舌触りから、お菓子やポタージュスープにも適しています。ゆり根の効能は素晴らしく、漢方では百合(ひゃくごう)といって、不安感や不眠、動悸、更年期障害などを軽減し、自律神経を整える生薬です。ナーバスになりやすい子供の受験期に、ゆり根入りの茶碗蒸しやミルク煮をよく作りました。北海道などの産地では贅沢にも、チーズのグラタンやミルクスープにたっぷりつかっていました。良質なたんぱく質やカルシウムを合わせてとれ、心身ともに元気になる組み合わせです。美味しさが凝縮するかき揚げも大変美味。下処理としては、ゆり根を1枚ずつ剥いで砂などの汚れを除きます。後は、茹でる、蒸す、揚げるなどして調理しますが、火が入りやすい事も考慮して加熱時間は短めに。
百合根には、咳を止める効能もあるので、抗菌作用が高いはちみつと合わせて煮るとさらなる効果が期待できます。