2023.9.02

オクラ・おくら・夏野菜・井澤由美子・料理家・発酵食・健康ごはん

以前旅した与論島の農家のお母さんに、オクラは生で刻んで食すと教えていただいて以来、オクラの表情を見て調理法を変えています。島のオクラをよく見ると産毛が無くてツルリとしています。一般に関東に出回るオクラより、旬に出回る沖縄、鹿児島のオクラは大きいのに柔らかく、生食にも向いているようです。角オクラ、丸オクラ、八丈オクラ、白オクラ、赤オクラ、ヘルシエなど、形や色の違いなど様々。平城グリーンや島の唄・ダビテ・レディーフィンガーなど、特徴を表した名前も楽しげです。オクラは塩でもんで、熱湯で(中の種が出ないくらい)少し長めに茹でると、強い粘りと甘みが引き出されて美味です。塩茹でしただけのシンプル調理がベスト、粗塩とオリーブオイルやおろし生姜、わさび醤油などでシンプルに堪能します。

オクラはカロテンやカルシウム、食物繊維を多く含み、疲労回復・滋養強壮も期待できるので夏の疲れが重なるこの時期に特に良いですね。粘り気のある野菜はそのまま炭火やグリルで香ばしく焼くのもお勧めです。そういえば、島根県の道の駅で買った黄色いオクラの花を酢の物にし、角寿司(島根県の郷土料理)を作った事を思い出しました。オクラの黄色い花にも粘りがありました。。