2022.12.18

薬膳料理・健康レシピ・井澤由美子・参鶏湯・生薬・漢方・疲労回復・美肌レシピ・コラーゲン・栄養食

薬膳料理教室や調理実習でよく聞かれる質問に、普段何を一番口にしていますか?とあります。お答えするまで気が付かなかったのですが、考えると骨つき鶏肉鍋料理を食している事に気がつきました。脳も体もとても疲れた時に、作るのも参鶏湯風です(うちにあるもので適当に作るので風です)。

鶏もも肉の骨つきだけ買ってきて、ネギやにんにく、生姜、棗、枸杞を入れる。その他には、体調に合わせてクローブ、当帰、黄耆、高齢人参、玉ねぎ、白木耳などを選んで放り込みコトコトと煮るだけです。味付けは塩のみ、鶏肉全体に塩を刷り込んで30分から一晩置いて、ざっと洗ったもの。あとは、一握りのもち米も入れています。松の実を入れるとよりクリーミーさが足されて美味しくなりますね。昔は生薬を沢山入れていましたが、最近では国産の生の高齢人参が手に入るようになったので、あまり乾燥生薬を加えなくなりました。ひねた香りがなくてその方が美味しく感じるからです。圧力鍋も便利ですが、厚手の大きめな鍋でコトコトコトコ煮た方が優しく感じて私は好きです。食べ進んでいくと、補気(ほき・気力を補う)されるのが判ります。鶏肉は気力を持ち上げ体内を潤し、体力を回復させます。コラーゲンも豊富、疲労感や冷えを感じた時は特に参鶏湯がお勧めです。