2022.11.09

小春日和の気持ちの良い日ですが、暦では7日に立冬に入りました。今日は冬に備えて体を温める効能があり、胃腸が冷えて痛いときにも有効なスパイスの丁子(クローブ)をご紹介します。
クローブは花が咲く前の蕾を乾燥させたもので、中医学では丁香(ちょうこう)と呼ばれる生薬。インドでは歯の歯痛どめとされることもあり、日本では丁子(ちょうじ)と呼ばれ、衣類の虫除けなどにも使われていました。カレーなどにも使用されるミックススパイスのガラムマサラの一つで、他はシナモンとナツメグになります。肉の塊にニンニクの切り口をこすりつけ、クローブを4、5本さしてローストしたり、煮込んだりすると肉の臭み抜きになります。
疲れた日には、白湯に一粒のクローブを入れて煮出します。ゆっくりと口に含むのですが、そのスパイシーさと甘さの混じりあった香り高い湯気を吸い込むと、芯からリラックスします。好みではちみつやレモンなどを絞ったり、紅茶に入れても美味しくいただけますよ。
「まいにち食薬養生帖P287〜より抜粋」
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