2022.6.12

とうもろこしは米、麦に並ぶ世界3大穀物。糖分が高いので、エネルギーの補給源にもなります。ひげ根が茶色くなってボリュームがあるもの、全体的に重くしまっているものを選び、鮮度が落ちやすいため購入したら直ぐに調理します。
毎年、生のとうもろこしを炊き込みごはんやかき揚げにするのが楽しみ、スープもよく作ります。甘みを生かした品の良い和風スープは、おもてなしにも。削いだとうもろこし、芯、昆布、新玉ねぎを鍋に入れてフタをし、20分ほどゆっくり煮る。ハンドミキサーで攪拌し、白味噌でまとめます。よく冷えたぽったりとした喉越しのよい冷静スープは、突き出しにも最適です。
とうもろこしの削いだ後の芯から旨味や風味が出るので、出汁として他のお料理にもぜひ加えて調理して下さい。今日は撮影で余った彩りトマトやピーマンを加えたミネストローネをスタッフのランチに。鶏ガラスープと塩少々で味付けしています。とうもろこしの食感や甘み、トマトの旨みや酸味が疲れた体に心地よく感じます。バジルを摘んで香りも散らしました。
とうもろこしには血液をサラサラにするリノール酸を含み、便秘改善に役立つ食物繊維が豊富です。ひげをお茶にして(コーン茶)飲む習慣が韓国にはありますが、日本でも人気です。香ばしい中にほんのりとした甘みがあってノンカフェイン。美容に良く利尿作用があります。中医学では湿邪(水分や老廃物が溜まる)と言いますが、雨季になると体や頭が重くなりがちな方には、特にお勧めです。