2021.1.17

和菓子・花びら餅・漆器

新しい年になって最初にいただく和菓子の花びら餅。品の良い甘さに煮た、ふくさごぼうと白味噌を合わせた和菓子です。新年に御所へお納めしている「菱葩」(ひしはなびら)を原形とし、もとは宮中のおせち料理で、平安時代に長寿を願う歯固めの風習から伝承されているそうです。
茶道の初釜でも用いられる気品ある洗練された和菓子です。清く潔いフカフカの真っ白な表面と、うっすら透ける中身の紅がよい年の幕開けを暗示するよう。例年では、お世話になっている方や、贔屓にするお店に訪問する際に、幼少の頃から親しんでいる近所の和菓子屋さん(一幸庵)の花びら餅をいそいそと買い込み、ご挨拶兼ねて手土産にしています。今年は自粛して、自分でなんちゃってお抹茶を立てていただきました