井澤由美子の食薬ごはん Yumiko Izawa

食薬ごよみ

四季のサイクルに合わせて食すことが、身体を健やかに導く手助けをしてくれます。
季節の食材とその由来や歴史、食にまつわるお話をご紹介します。

8/1

桜桃・さくらんぼ

DSC06454

今年もそろそろ終わりのさくらんぼ。大きくて真っ赤!!とにかく果肉が多くて甘いのですが、酸味とのバランスがよく、やっぱりさくらんぼは国産にかぎる。ビタミンCや鉄分、アントシアニンが豊富、抗酸化作用が高い果物で、中医学では体を温め、余分な湿を取るとされるスーパーフルーツ。焼きたての甘酸っぱいさくらんぼクラフティーも本当に美味しいのですが、どうしても生食したくなり、毎シーズン焼かずに終わってしまうのす。頑張ってソルベかな。写真は、先日ご紹介させていただいたびっくり糖度のアイコのトマトと、宝石の様なルビー色のさくらんぼは、仁木町嶋田茂農園さんから。

7/27

NHK私の朝活おいしいスタイル   8つの朝ごはん

DSC03989

特別総集編♯9再放送は本日10時半からです。♯8の回では二日酔いの朝に効くコーヒー&手軽なサンドイッチをご紹介しています。胃の不快を抑える生姜、酵素たっぷりのフルーツ、余分な水分を排出してむくみを取るきゅうりなどを使って作ります。特にキウイには豊富なビタミンCもさることながら、吐き気止めの効能がありますよ。ちなみに紫蘇は妊婦さんにもよ食材。安胎作用があり、吐き気やつわりを楽にするお勧めの生薬でもあります。その他、太極拳&、薬膳粥、スムージー、ストレッチ、鰯とディルのバケット、ヨガなど、朝にパワーがつく8つのスタイルのごはんと、体にいいことの組み合わせです。皆さんの朝に少しでも活気がついたら幸せです。

7/26

乳酸キャベツ✖️J-WAVE TOKYO MORNING RADIO

今日は6時半頃〜Jwave・別所哲也さんのおはようモーニングで乳酸キャベツをご紹介。私は早朝の仕込み時にこの番組を拝聴して元気をもらっているので、出演できて嬉しい。最近の乳酸キャベツは、先々月漬けた実山椒の塩漬けを風味に加えているので、特に和食に合う。お味噌汁に入れる時は乳酸菌を生かすために、お椀に乳酸キャベツを入れてから、お味噌汁を注ぎます。もう一品のお勧めは、納豆に乳酸キャベツ適宜、酢小さじ1、付属のタレと辛子、粗塩とごま油各少々を混ぜる。納豆に酢を入れると泡が白く立って粘りがゆるやかになり、胃にするするおさまるサラダ納豆になります。大豆が納豆になる、キャベツが乳酸キャベツになるとビタミンが増えて美肌効果がとても高くなります。ダブル発酵食の組み合わせ、味と効能が最強です。

7/21

NHK私の朝活おいしいスタイル   食と経絡・ツボ

東洋医学の経絡は奥深く、中医学をかじると多少は誰でも学ぶものです。細かく走る経絡がイマイチ判りきっていなかった私ですが、鍼灸師の柳本先生に収録現場でお伺いしたら、お話が判りやすくてスッと腑に落ちました。今朝の10時半からの再放送でご紹介しているのは、二日酔いを緩和する期門(きもん)です、肝臓の代謝もよくしますよ。胃の不快にはキウイや生姜、しそなどを食すと効果があります。頭に血がのぼって湯気がでそうな時には、緑茶をのみ、湧泉(ゆうせん)という足の裏の真ん中より少し上のツボをおすと気が下に引っ張られるので、鎮まる効果があります。

7/8

便秘解消薬膳

中医学では便秘のタイプが5つに分かれています。簡単にわかりやすく言うと「乾燥、ストレス、冷え、虚弱、栄養不足」に分類されます。原因は個々に異なり複雑なのですが、どんなタイプにも効果がある食材は、腸のほうきと呼ばれる腸の老廃物をからめ取るニラ、血を補う栄養価の高いほうれん草、薬でもあった繊維が豊富なごぼう、グルコマンナン(水溶性食物繊維)が豊富なこんにゃく、菌の子実体であるきのこ、バナナ、プルーンなどです。これらを日々いただくと効果がありますよ。カフェインが効くこともあります。ごま油で炒める(ごぼうとこんにゃく)キンピラは、ごま油を使うことで便の滑りをよくします。ヨーグルトにビタミンCが豊富な果物を合わせるのもお勧め、腸の前後運動を促進します。

7/6

美容薬膳・NHK 私の朝活おいしいスタイル・乳酸キャベツ

肌を潤し気と脾を補う美容薬膳。疲労回復、病後術後にも良い滋養の高い潤いスープです。洗った丸鶏全体に粗塩をすり込み、たっぷりの水で白濁するまでクツクツ煮込む。なつめ、クコの実、皮付きスライス生姜、黒粒胡椒、長ねぎのぶつ切りも適宜加えて一緒に40〜50分煮る。。洗ったもち米を少し加えるとより効能が上がります、山薬(山芋)もお勧め。本日水曜日はNHK趣味どき!私の朝活おいしいスタイル・11時半〜乳酸キャベツとワンプレートご飯、家庭菜園の♯5、夜9時半〜はスムージーとストレッチ♯6の放送があります。朝に効く8つの朝ごはんと自分らしい朝を始める楽しいヒント集、こちらもご覧になると元気になれますよ。

7/3

夏の薬膳

塩漬けした梅も干したいので、梅雨明けが待ちどうしいこの頃。夏は五臓の中で、心と小腸に負担がかかる季節です。過度の脂肪分の高い乳製品や冷たいもの、甘物の取りすぎには気をつけ、旬の野菜や果物を中心にいただきましょう。赤い野菜(トマト、赤ピーマン、唐辛子、スイカ)、苦みのある野菜(ゴーヤ)、トウモロコシなどは特によく、その他とうがん、なす、オクラなど。心が弱るとストレスを感じやすくなります、ラデッシュやセロリ、キュウリなど、みずみずしくて少しの辛味や香り、歯ざわりがあるものをパリパリいただいて下さい。リラックスして気がストンと治まることがあります。

7/2

ハイビスカス・ソルベ

ハイビスカス・ソルベ・花

ここのところのジメジメお天気、気分もすっきりしませんね。今日は見るだけで元気になれる鮮やかなハイビスカスのご紹介です。ハイビスカスのハーブティーはおなじみですが、ビタミンCやクエン酸などがたっぷり、美肌効果や疲労回復に効能があります。写真は与論島のハイビスカスのソルベです、丁寧にシンプルに作られているのでとても素直なお味でした。花びらを煮出して砂糖を加えところに、島みかんやレモン果汁(酸)を加えるそうですが、その量はハイビスカスの花の赤に近くなるくらいのたっぷりの量を絞ると伺いました。酸を加えるとパッと発色します、その様子は赤しそジュースなどの色だしと同じですね。ハイビスカスは天婦羅にも出来るそうですよ、なんだか素敵です。

6/24

私の朝活美味しいスタイル・もち米の参鶏湯粥

温度の気温変化や湿気による湿(水滞)の影響で体調を崩しやすくなるせいか、この頃は下痢気味の方に遭遇します。脾気虚気味になっているので消化吸収がよく、脾胃の調子を整え、エネルギーの高いもち米で気力体力の回復を目指しましょう。もち米適宜は洗って水に浸しておく、骨つき鶏もも肉1本に粗塩を全体にすり込む、あればしょうがの薄切りやねぎ、かぶ、だいこん、粒こしょうを加えてたっぷりの水と酒少々を加え、クツクツと火にかけて参鶏湯風粥を作る。鶏の骨から旨みや脂が滲みでて、コラーゲンもたっぷり、野菜からは甘みがでます。一口いただくと胃が温まってスルスルとお腹におさまる、気分が落ち込み気味な方は山芋を加えてみてください。

6/22

私の朝活おいしいスタイル・初夏のスープ・オクラ

まだ少し寒い日もあるし、暑い日もある、夜風が気持ちよい日もある。そんな混合した時期には、繊維たっぷりの食べるスープがオススメです。夏野菜は水分が多く身体の余分な熱をとるものが多いので、生姜やにんにく、スパイスと合わせていただきましょう。このころの野菜は火が通りやすく、さっと調理出来るのも魅力。お勧めの野菜のトマトやズッキーニ、インゲン、とうもろこし、オクラなど。頃合いよく火を通すと美味しい。温かくても冷たくしたスープも、沢山野菜が食せて元気をもらえます。今朝はオクラのスープにしました、胃に良いだけでなく、タンパク質の肉や魚など一緒に加えて煮ると良いですね。